結婚してあれよあれよと15年、あっと言う間に15年が過ぎ、私も39歳になっていた。

結婚したのは24歳の時、主人とは一度も性交に成功する事なくいつか出来るものと信じて15年が過ぎた。

もはや子供は諦めかけていた時に、主人の母親が病気で倒れた

このまま義母は寝たきり生活になるのかもしれないと思った時に、私は仕事を辞めた。

幸いな事に、義母は一人でも身の回りの事は出来るまでに回復。

退院後は心配だったので、私は通いで義母の食事の準備や買い物をしたり等1年間お世話をさせて頂いた。

要介護2から要支援1まで回復したので、私もそろそろ働きだそうかと思った時に

何故かむしょうに子供の事を考えた。

老いていく義母をまじかに見させて頂き、将来の自分を投影して更に不安になった事や

自分は何の為に生きているのか?何を目標に生きるのか?そんな事を突然自問自答しだし

子供が欲しいと心から突然思い出した。

しかし、主人とは性交は成立できずにいる。主人を責め立てる日々が過ぎ

主人も自分もウツ状態に近い位悩んだ。

このままでは到底自然妊娠は望めなかった。

その時、私が退職と同時に入れ違いで入社した女性が体外受精で子供を授かった話しを思い出した。

正直、体外受精までする事までその話しを聞いた時は考えていなかったので簡単に聞き流した話しだったが

もう一度詳しくメールでその方に何処の病院を通院されたのか色々と教えて頂いた。

そうか、主人との性交が上手くできない場合は人工授精という手もあったのだとそこで始めて知った。

人工授精とは、男性の精子をマスターベーションで採取し、不良精子等は取りぞいた精子を

排卵日に合わせて、カテーテルで子宮内に入れると言う方法。

普通人気の不妊治療病院は初診に数ヶ月待ちが当たり前らしいが、幸いすぐに予約も取れた。

不妊治療は病院へ通う回数も半端無い、自費治療なのでその費用も続けていけば続けるだけ半端無いのであるが

正直、正社員など働きながらでは難しい。

私は、気づいた。あぁそうか、今だったんだと・・

無職でいる今がその時だったのだ、そのお運びを神様ご先祖様から頂いたのだと

そうは言ってもお金が掛かるのも事実、私が無職だと家計はかなり厳しいと思った矢先

主人の給料が突然上がった。私のパート代の半分以上も上がったのだ。

なんという、お運びなのだろう。

このお運びをありがたく感謝し、S家の子孫を無事産み育てられるように神様、氏神様、ご先祖様にお願いし

私と主人の不妊治療が始まった。